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ファンキー中国 出会いから紡がれること

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新刊本
井口淳子、山本佳奈子 編
灯光舎 2025年

以下、出版社HPより

音楽、クラフトビール、TikTok、豆腐屋、祭祀、ロックフェスに伝統劇――
多彩な書き手が一堂に会し、それぞれの視点と切り口で描く、ファンキーな中国体験記!

音楽家や収集家、映画祭主催者、祭祀採音者、研究者など13人が集まり、自身の体験した「中国」をそれぞれが思う存分に綴ったエッセイ集を刊行。
80年代の「魔都」上海と食の記憶、中国の村に出現したド派手なステージでのライブ、TikTok で見つけた瀋陽公園で溌溂と踊る人々。70年代の文革期から現代中国という時代をまたにかけ、北京の胡同(フートン)から雲南省、 果てはフランスや台湾、モンゴルにまでエッセイの舞台が広がっていく。

報道では伝えられることのない、書き手たちが映し出す中国の姿。「伝統」に新しいものを豪快に取り入れる姿があり、厳しい規制があるなか、生活に染み入る絶妙な「ゆるさ」や「自由」がある。ときにはカルチャーギャップと呼ばれるような衝撃にも戸惑いながら、書き手ひとりひとりが経験した小さな「出会い」を紡ぎます。
中国といえば国家や政治や歴史という大きなイメージをつい頭に浮かべてしまいがちですが、人と人が出会う小さな瞬間にこそ、かけがえのないものがある。そんな、ひとつの希望を感じるような一冊を刊行します。

 本文とカバーのイラスト及び装幀は、『送別の餃子』でお馴染みの佐々木優さん。「14人目の書き手」として、自身の記憶に残る中国の街並みをカバーに描いていただきました。

目次
〇目次

◆中国の〝ないないづくしの音楽〟
 山本佳奈子
◆上海一九八七
 広岡今日子
◆伝統は、生のものですから。
 長嶺亮子
◆「おじさん動画」と自由の風
 無常くん
◆尖閣列島わったーむん
 宮里千里
◆自由・平等・豆腐:豆腐伝道師・李石曾をめぐって
 二村淳子
◆インタビュー 中国~アジア、地べたの音楽家どうしの交流
 大友良英
◆北京現代アートをめぐる回想:芸術区の変遷を中心に
 多田麻美
◆中国独立電影を振り返る
 中山大樹
◆滲む国境
 OKI
◆北京精釀啤酒(クラフトビール)攻略記二〇一五
 濱田麻矢
◆康定人民飯店61号室:のんしゃらんチベット放浪記
 武田雅哉
◆かくも長き中国駐在
 井口淳子

著者プロフィール
井口 淳子 (イグチ ジュンコ) (著/文 | 編集)
井口淳子(いぐち・じゅんこ)
専門は音楽学、民族音楽学。文学博士。主な研究テーマは中国農村の音楽・芸能、および東アジアの洋楽受容(とくに上海租界と大阪)。大阪音楽大学教員。主な著書に『送別の餃子:中国・都市と農村肖像画』(灯光舎)、『亡命者たちの上海楽壇:租界の音楽とバレエ』(音楽之友社)、『中国北方農村の口承文化:語り物の書・テキスト・パフォーマンス』(風響社)、『上海、対岸のヨーロッパ――租界と日本をつなぐ芸術家群像』(岩波書店、二〇二五年刊行予定)など。主な共編著に大橋毅彦・趙怡・榎本泰子・井口淳子編『上海租界與蘭心大戯院:東西藝術融合交匯劇場空間』(上海人民出版社)。

山本 佳奈子 (ヤマモト カナコ) (著/文 | 編集)
山本佳奈子(やまもと・かなこ)
アジアを読む文芸誌『オフショア』発行人で、ライター(インタビュー・ルポ・エッセイ)、編集者。尼崎市出身。2011年、東アジア各都市を訪れ現地のライブハウスやギャラリーをめぐり音楽家やアーティストらと交流を深めたことから、アジアの文化を日本語で発信するメディア「オフショア」を立ち上げた。アジア各地からの音楽バンド来日ツアーやドキュメンタリー映画上映会ツアーもプロデュース。

広岡 今日子 (ヒロオカ キョウコ) (著/文)
広岡今日子(ひろおか・きょうこ)
20世紀前半の中国服&戦前日本企業の中国向けポスター&1980年代の上海関連がらくたの収集を行う人。著作は『時空旅行ガイド 大上海』(共編著)、『食べる指さし会話帳 中国』(以上情報センター出版局)、『食べる中国語』(三修社)など。

長嶺 亮子 (ナガミネ リョウコ) (著/文)
長嶺亮子(ながみね・りょうこ)
沖縄生まれ、沖縄育ち。専門は民族音楽学、主に漢族系芸能と社会に目を向けている。また研究と並行してインドネシア・バリガムランの演奏活動も長年続けている。好きなものは古道具、タイル、路上観察。

無常くん (ムジョウクン) (著/文)
無常くん(むじょうくん)
札幌市生まれ。又の名は、「大谷亨(おおたに とおる)」。2020年2月、コロナ感染症拡大のため中国留学が強制終了し、子供部屋おじさんに転落。以後、少なくとも一日六時間は中国版TikTokをパトロールする生活が始まる。現在、都築響一が発行する有料メールマガジン『ROADSIDERS' weekly』にて、中国の大衆生活をレポートする「スリープウォーキング・チャイナ」を連載中。著書に『中国の死神』(青弓社)がある。

宮里 千里 (ミヤザト センリ) (著/文)
宮里千里(みやざと・せんり)
沖縄生まれ。20代前半から、琉球弧(八重山~宮古~沖縄~奄美)の民俗祭祀の録音に従事。著書に『アコークロー 我らアジアの小さな民』(ボーダーインク)、『ウーマク! オキナワ的わんぱく時代』(小学館) など。CDでは 『イザイホー』を発表、里国隆『路傍の芸』をストリート録音、大工哲弘・苗子&スカル・トゥンジュン 『ガムラン・ユンタ』はバリ島にてガムランとのセッションを録音・プロデュース 、『めいどいん栄町市場』『THE SHOW CASE NAHA 1994』 をプロデュース。趣味は、シマ豆腐を食べること、平敷屋エイサー鑑賞、東南アジアを歩くこと。

二村 淳子 (ニムラ ジュンコ) (著/文)
二村淳子(にむら・じゅんこ)
静岡県東部に生まれ育つ。昔はライター、今は比較文化研究者。専門は、東アジア藝術、フランス元植民地文化、飲食文化など。主な単著に、『ベトナム近代美術史』(原書房、木村重信民族藝術学会賞受賞)、『フレンチ上海』(平凡社)、『クスクスの謎』(平凡社)、『常玉SANYU 1895-1966モンパルナスの華人画家』(亜紀書房)など。現在、関西学院大学教授。

大友 良英 (オオトモ ヨシヒデ) (著/文)
大友良英(おおとも・よしひで)
映画やテレビ番組の音楽を数多く作りつつ、世界各地のノイズや即興演奏の現場をホームとする音楽家。ギタリスト、ターンテーブル奏者。音楽と美術のあいだのような作品から、一般参加型のプロジェクトまで多数手がけている。90年代より音楽によるアジア各地のネットワークづくりにも奔走。2005年にはアジアン・ミーティング・フェスティバルをスタートし、この活動は現在も続く。東日本大震災以降は故郷の福島でも活動。2012年芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門受賞。2013年NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞受賞。COVID-19のパンデミック収束後は、再び世界中を駆け回る日々を送っている。〈http://otomoyoshihide.com

多田 麻美 (タダ アサミ) (著/文)
多田麻美(ただ・あさみ)
京都大学で中国文学を専攻した後、2000年より約17年間を中国で、2018年よりロシア・シベリア地方のイルクーツクで過ごす。興味の赴くまま、中国やロシアの文化、芸術、旅などをめぐる文章を執筆。著書に『シベリアのビートルズ』『中国 古鎮をめぐり、老街をあるく』(ともに亜紀書房)、『映画と歩む、新世紀の中国』『老北京の胡同』(ともに晶文社)など。

中山 大樹 (ナカヤマ ヒロキ) (著/文)
中山大樹(なかやま・ひろき)
金沢大学文学部で社会学を専攻。卒業後、北京と上海で語学留学をする。日本企業の上海駐在員、起業などを経て、2008年から2015年まで東京で中国インディペンデント映画祭を開催。その後は、日中の映画の上映や制作に携わっている。著書に『現代中国独立電影』(講談社)がある。

OKI (著/文)
OKI(オキ)
20代でアイヌカミングアウトを果たすも周囲から弾かれ挫折、失意のままNYに移住、六年後のある日、東京のプロデューサーから映画美術監督のオファーがあり帰国、しかし数ヶ月で映画は頓挫、暗澹たる気分で向かった北海道で樺太アイヌの弦楽器トンコリと衝撃的な出会いを果たす。1993年、音楽は全くの素人だったが演奏と楽器製作を学び始める。すぐさま音楽制作レーベルChikar Studioを設立、安東ウメ子、Marewrew、Oki Dub Ainu Bandなど数多くのレコード、CDを世に放つ。日本での活動のほかWOMADなど海外音楽フェスにも多数出演している。先祖はカムチャツカ半島のどこか。母方は愛媛。

濱田 麻矢 (ハマダ マヤ) (著/文)
濱田麻矢(はまだ・まや)
関西人。子供のころ、『ひらけ! ポンキッキ』中の曲「カンフーレディ」にはまり、将来は中国武術の達人になりたいと思った。中国文学科への進路を決定づけたのは中学生のときに『LaLa』で読んだ森川久美『南京路に花吹雪』。大学在学時に張愛玲の小説に衝撃を受け、そのままずっと中国文学を読み続けている。夢は張愛玲の全作品を個人で訳すこと、隠れ家的ビアバーのオーナーになること。

武田 雅哉 (タケダ マサヤ) (著/文)
武田雅哉(たけだ・まさや)
北海道生まれ、北海道大学名誉教授。著書に『星への筏 黄河幻視考』(角川春樹事務所)、『蒼頡たちの宴』(筑摩書房・ちくま学芸文庫)、『楊貴妃になりたかった男たち』(講談社・講談社選書メチエ)、『中国飛翔文学誌』(人文書院)、編著に『ゆれるおっぱい ふくらむおっぱい』(岩波書店)、『中国文学をつまみ食い』(ミネルヴァ書房)、訳書に、ラウファー『サイと一角獣』(博品社)、クルナス『図像だらけの中国』(国書刊行会)など。

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